7月の未塗装原型(グレーサフ状態)の公開時から、原型師によるエッジの効いたディテールワークは高く評価されていました。しかし、今回の彩色済みデコマス(完成見本)の公開によって、その魅力は何倍にも引き上げられています。
まず目を引くのが、黒を基調とした新型立体機動装置と軍服の質感表現です。『The Final Season』で調査兵団が着用する装備は、従来の革ベルト主体のデザインから、金属パーツや防護服の要素が組み込まれた複雑な構造へと変化しています。単調になりがちな黒一色のコスチュームに対し、コトブキヤの塗装技術によってマットな布地の質感と、ハーネスや装甲部分の硬質なツヤが見事に塗り分けられています。
さらに、サシャというキャラクターのアイデンティティである「狙撃手としての鋭い眼差し」と「本来の柔和な顔立ち」のバランスが絶妙です。初期シーズンのようなコミカルな表情ではなく、数々の死線を潜り抜けてきた104期生としての頼もしさが、引き結ばれた口元や視線の角度から克明に伝わってきます。手にした武装の細部や、動きに合わせてなびく髪の毛の造形に至るまで、ノンスケールという枠組みを超えた情報量が詰め込まれています。
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