テレビ朝日の日曜午後の看板番組『路線バスで寄り道の旅』において、イルキャンティ代々木公園は単なる取材先を超えた「番組ゆかりの名店」として機能しています。2022年9月18日の放送回、さらに翌2023年9月17日の放送回と、ほぼ1年周期のペースで番組一行が来店。徳光和夫さんらが昼間からワインやビールを片手に、名物のサラダやパスタを豪快にシェアするシーンがお茶の間の食欲を刺激しました。
番組放送直後から、店舗には「徳光さんたちが食べていたあの赤いスープパスタは何か」「ドレッシングだけ購入することはできるのか」といった問い合わせが殺到します。特に視聴者の目を引いたのが、一般的なイタリアンの枠に収まらない独自の創作イタリア料理(イタリア式食堂スタイル)です。
中毒者が続出する「カリブサラダ」と秘伝ドレッシングの正体
来店客のほぼ100%が最初にオーダーすると言っても過言ではないメニューが、海の幸をふんだんに盛り込んだ「カリブサラダ」です。エビ、イカ、アサリ、ムール貝などのシーフードとシャキシャキの野菜が山盛りに提供されますが、真の主役は別添えのボトルで提供される「キャンティオリジナル・サラダドレッシング」にあります。
「魔法の雫」とも称されるこのドレッシングは、ニンニク、アンチョビ、タマネギ、醤油、ゴマなど16種類以上の厳選食材を独自の黄金比率でブレンドした非加熱の生ドレッシングです。創業当時、「野菜嫌いの人でもお皿の最後まで美味しく食べられるように」という料理人の執念から開発されました。番組内でも出演者がドレッシングをたっぷりと回しかけ、「このドレッシングだけでお酒が飲める」と感嘆の声を漏らしたことで、放送後は店頭のテイクアウト用ボトル(お持ち帰り用ドレッシング)が品薄になるほどの反響を見せました。
看板パスタ「真夜中のスパゲティ」と「ギリシャのスパゲティ」
カリブサラダと並ぶもう一つの代名詞が、少し辛めのガーリックトマトスープ仕立ての「真夜中のスパゲティ」です。なぜ「真夜中」なのかというと、かつて創業店舗が深夜営業を行っていた際、仕事終わりの常連客やギョーカイ人たちが「深夜に食べても胃もたれせず、活力が湧く刺激的な一皿」を求めて誕生した歴史があるためです。
濃厚なトマトの酸味に強烈なニンニクのコク、そして唐辛子のキレが溶け合った熱々のスープに、魚介とベーコン、マッシュルームの旨味が凝縮されています。また、アサリがたっぷり入ったホワイトソース仕立てのスープパスタ「ギリシャのスパゲティ」も、真夜中のスパゲティと双璧をなす人気メニューとして、テレビ放送後に指名買いが急増する一品です。