2010年にテレビ朝日系列の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された『ハガネの女』は、元女優の芳賀稲子(通称・ハガネ/演:吉瀬美智子)が、崩壊状態に陥った小学校4年3組の担任として子どもたちと真正面からぶつかり合う重厚な学園ドラマでした。イジメや学級崩壊といったシビアなテーマを扱った本作で、最大級のインパクトを残したのが当時10歳だった吉田里琴さん演じる菊田真理衣でした。
真理衣は、裕福な家庭に育ち雑誌の読者モデルを務める美少女でありながら、クラスの女子グループの頂点に君臨し、裏で狡猾にクラスメイトを操る「黒幕」的なキャラクター。気に入らない相手を巧妙な手口で孤立させ、大人たちの前では完璧な「いい子」を取り繕う冷徹な役どころでした。特筆すべきは、その眼力と声のトーンの変化です。笑顔の裏に潜む冷酷な視線、大人を試すかのような嘲笑、そして追い詰められた際に見せる脆さなど、子役の域を遥かに超えた演技力評価を獲得しました。
視聴者からは「小学生とは思えない迫力で怖すぎる」「本当に性格が悪いのではないかと錯覚するレベル」と評され、強烈な悪役・怪演として当時のテレビドラマ界を席巻。主演の吉瀬美智子さんと緊迫感あふれる一騎打ちを繰り広げ、物語の推進力を担う決定的な存在となりました。
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